2017年7月13日木曜日

オスプレーのザックにリコール

オスプレーのザックに、リコールが出ています。私も友達に連絡をもらうまで気づかなかったので、こちらでもお知らせしておきます。


カイトのローズレッドと、バリアントの赤(パイロ)。ストラップ類に破断のおそれがあるそうです。山で切れたりしたら洒落にならないですね。

私もカイトを愛用していたので、製造日コードを確認したら対象品でした。新品に交換してくれるそうです。もうかなり使い込んでいるので、心苦しい部分もありますが…

愛着あります

さっそく、ダンボールに詰めて着払いで発送。登山を始めてからしばらくは、こればかりにお世話になっていました。富士山も一緒に登ったし。最近は出番が減っていたけど、ちょっと寂しい。今までありがとう、とダンボールの蓋を閉める。

数日で、交換品が届きました。早い!!

交換品

カイトはモデルチェンジしていたようで、色も微妙に違っていて新鮮です。ワクワクして、早く使いたくなりますが、しばらくはテント泊が続くのでもしかしたら沢がデビューになるかも(^◇^;) いきなり濡らしたくはないけども…。

オスプレーは周りにも愛用者が多いお気に入りのメーカーでしたが、今回の対応でますます信頼度が上がりました。これからも大切に使っていきたいと思います。


 

2017年7月12日水曜日

山ヒル・マダニに初遭遇(白木山)

相変わらず山と仕事漬けの日々を送っていますが、久しぶりに白木山に登ってきました。一週間後に白馬山行を控えているので15kg歩荷し、おまけに雨が降り出したのですが、仲間と一緒だったので何とか歩ききることができました。山頂で少しのんびりお喋りしたりして、とても楽しい一日になりました。

カンカン照りじゃなくてよかった

コアジサイは散ってしまっていた

帰宅すると、Tシャツに赤い染みがついていました。何だろう?と思いながら脱ぐと、腰のあたりにヒルがついていました。しばし動けず、気を失うかと思いました。映画では見たことがあったけど、まさか自分の身体に…。何とか無我夢中で取りましたが、血は翌朝もまだじわじわ出ていて、なかなか止まらなかったです。一緒に行った仲間に連絡したら、靴などにヒルがついていたという人が二人いました。吸われなかったようで、よかったですけど。お二人とも、家に帰ってすぐ靴などを洗おうとして気づいたそうなので、帰宅したらまず体や衣服をよーく見ることが、とても大事ですね。



二十畳岩へ

二十畳岩。晴れてたら、きっと絶景。

その後、お風呂でじっくり体を見ていたら、足のすねにシャワーをかけても落ちない1~2ミリの汚れがありました。こすろうとして思いとどまり、よーく見てみると、足がモゾモゾと動いていました。マダニでした。もう、ダブルパンチで泣きそうになりました。気味が悪いし取りたかったですが、無理にとると歯が残ってしまい切開になることもあると聞いていたので、ガマンしてワセリンをのせ絆創膏を貼っておきました。こうすると窒息死するそうです。翌日、皮膚科に行ったら「よかった。死んでると、取るのがみやすい(簡単、という広島弁)です」と言われ、ピンセットであっという間に取っていただけました。殺人ダニとも言われるマダニ、怖いのは感染症です。1~2週間後に高熱が出たりしたら、必ず病院でマダニのことを伝えるようにと言われました。

(↑ マダニの写真あり、苦手な方は注意です)

私はたまたま当日に気づくことができましたが、周りの経験談では「何かホクロ増えた?」と思っていたら、それが日に日に大きくなり、ホクロをよーく見たら足がモゾモゾ動いてたそうで、1週間くらい血を吸い続けるマダニと共に過ごした人もいました。どんどん膨らんでいくそうです。怖い怖い…。痛くもかゆくもないので、また始末が悪いです。

鬼ヶ城山にも初めて寄りました

朝は曇りで、登りの途中から結構雨が降り出した蒸し暑い一日でした。半袖のTシャツにアームカバー、長ズボンをはいていて、雨がひどくなってからはレインウェア(上)を着ていました。ハッカスプレーは数回、使っていました。とても湿度の高い状況だったということですね。長袖長ズボンでもやられます。裾から入ってくることが多いらしいので、裾のあたりに重点的に虫除けスプレーをしておくと良いかもしれません。

マダニ対策に、ディート成分配合の虫除けをオススメされたばかりだったのに、まだ買っていなかったことを心底後悔しました。自分の身に起こらないと、なかなか本気にならないものです。さっそく、ディート10%配合の虫除けを買ってきました。ディートは昔肌がヒリヒリして使用をやめた経験があるのですが、背に腹は代えられません。できるだけ服の上から使いたいと思います。最近では30%まで認可が下りたようですが、あまり濃いのもちょっと怖いですね。いろいろ調べていたら、イカリジンという成分についても知りました。こちらのほうが人体への悪影響は少なそうですが、ヒルには効かないようです。ディートは、一応ヒルにも効くようです。




ここ最近はハッカやハーブ配合の虫除けなど、体に優しいものを使っていたのですが、効き目が短いなぁとは感じていました。香りが飛んだら付け直しをするくらいじゃないといけないようです。香りは、わりとあっという間に飛ぶ印象ですが…。なかなかそこまでこまめにはできないし、やはり化学成分の効き目には敵わない部分もあるでしょうね。

iPhoneでBloggerアプリが使えなくなり、不便ですっかりブログ離れしてしまっていましたが、これはちょっと共有しておきたい情報だったので久々に書いてみました。どなたかの参考になりますように。


 

2017年2月13日月曜日

冬山技術研修会 in 伯耆大山

気づけば、今年最初の記事になってしまいました。今年も、更新はヤマレコ中心になってしまうかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

先日、大山でおこなわれた広島県山岳連盟主催の冬山技術研修会に参加してきました。


とても印象的な研修だったので、ブログにも残しておきます。大雪警報が出ているなか、現地にたどり着くのも大変なくらいの寒波でした。

このときは、まだ「綺麗~!」などと騒いでました

この辺で嫌な予感がする

まだ私は雪山2回目。それでいきなりこんなラッセル…ズボズボとハマりまくり、悲鳴を上げてばかりでした。歩荷も13kgほどあったので、余計に沈みやすかったのでしょうか。「体重を分散させる」のがポイントだそうですが、全然そんな感覚はつかめませんでした。しかも、この日は基本である「つぼ足」。ワカンもスノーシューもつけないのです。

急斜面をラッセルする指導員のM先輩の姿。短くしたストックを横に持ち、目の前の雪にグッと押しつけ、膝で足場を固めてキックステップでリズミカルに登っていきます。すごい…。

ものすごく力強いです

ひとしきりラッセルや滑落停止の訓練をしたあとは、雪洞作り。雪洞の作り方にもいろいろあります。1日目に作ったのは、ザック・イグルー。みんなのザックを利用して、雪が少ないときでも雪洞を作れる方法です。

まずみんなのザックを寄せ集めて立て、シートで覆う

その上から雪をかぶせ、固めていく

手やショベルを使って、サラサラの雪を固めていく

しっかり厚くしないと崩れる

ショベルを使った作業は重労働です。ふだんしない動きなので、あっという間に腰や腕が痛くなります。後日、手のひらまで筋肉痛になったのは驚きました。

雪洞作りの合間に、雪崩の弱層テストのやり方も見せてもらいます。

この日は、深雪の層が厚すぎた

十分な厚みになったザックの雪山に、入り口を作って掘り始めます。

入り口を作る

中の雪をかき出すには、ブルーシートを使うと便利です。

ブルーシートを中に敷き込み…

掻き落とした雪をシートごと引き出す

しばらく掘るとザックが見えてくるので、全て取り出します。取り出したところは、当然空洞になっています。なるほど! とうなりました。

さらに中を掘りながら整えていく

さらに踏み固めた雪をショベルで切り出して、ブロック状にし積み重ねていく先輩の姿。手際の良さにため息です。

風よけになります

さて、2日目もまずはつぼ足ラッセルです。これが全ての基本と言われました。雪山は、1に体力、2に体力。体力がある人と行かないと死ぬよ、とは先輩の弁。

しかしなかなか進まない…

途中からワカンをつけて、急斜面のラッセル訓練です。このとき、1人スノーシューの方がいたのですが、もう全く役に立たず途中からつぼ足のほうがマシだと外していました。スノーシューは平原のハイキングには楽ですが、登るにはまったく役に立たないということがこの目で確認して初めて実感できました。

膝の使い方、キックステップのコツを教わる

つかの間の晴れ間に歓声が上がる。しかし、すぐ吹雪に。

この斜面のラッセルはほんとにきつかったです。足場を作ったつもりでも、降りたての雪はサラサラですぐに崩れてしまう。なかなか進まない…

恐怖心との戦い

それでも、なんとか少しずつ進んではいたのですが、途中で氷が出てきてしまい、あえなく滑落。長い時間かけて登った距離も、落ちるのは一瞬です。下にいた人が掴んでくれましたが、それがなければどこまでも滑っていくところでした。

ずざざー

一気に気力が萎えます…もう、どうでもいいや、なんて気分になる。でも、本番の登山でそんなことを言っていたら死にます。こういうときの精神力ってほんとに大事だなと思いました。もちろん、また立ち上がってラッセルを続けました。

ひとしきり、過酷なラッセル訓練が終わったあとは、雪崩に備える埋没訓練。これは、一度は経験しておきたいと思っていたのですが、閉所が苦手なので恐怖心もありました。結構深めの穴をみんなで掘り、順番に埋められる経験をします。口の周りに両手でエアポケットを作れば、15分は生き延びられるそうです。もちろん、今回は数分だけですが。

ドキドキ

怖い

頭まで完全に埋められた瞬間、ものすごい恐怖心に襲われ「やっぱりやめる!」と立ち上がろうとしました。そしたら、身体が1ミリも動かない。ちょっとパニック状態だったと思います。息は苦しいし心拍数はどんどん上がるし、ほんとにこのまま死んじゃうんじゃないかと思いました。

掘り出してもらえてホッ

プローブで、人を見つけたときの感触も経験します。

この下に人が埋まっています

最後は、横穴式の雪洞作りをしました。これは雪がたっぷりないと無理な方法ですが、ザック・イグルーよりシンプルで早くできます。斜面の雪をよーく踏み固めてから、入り口を作って掘っていきます。実際にビバークするとなると、下手な作り方をすれば生き埋めですから、慎重にコツを掴んでいく必要があります。

雪はバケツリレー方式でかき出す

無事に5人入れる雪洞が完成して、最後は皆で行動食と温かい飲み物を持ち込んで祝杯(?)を上げました。

できあがり!

2日間ともほぼ吹雪の中という厳しい環境でしたが、そのぶんなかなか経験できないことばかりでとても有意義な時間でした。ラッセルはうまくできないし、雪洞作りでも腕力が足りないしで落ち込むこともありましたが、まだまだ2回目だしもうすこし頑張ってみたいです。吹雪の中での服装についても、いろいろと考え直すところがありました。立ち止まって作業をしていると足はとても冷えてきたし、手袋は三重にしていたにもかかわらず手の指先の感覚を失ったりもしました。

大自然は美しいけれど、同時に恐ろしいものでもあります。とても歯が立たない。こうしていろんな経験を重ねるにつれ、無邪気に遊んでいただけだったころと比べて、自然に対する畏敬の念が大きくなっているのを感じます。行きたいところはたくさんありますが、その前にリスク管理をしっかりできるようさらに学んでいきたいとあらためて思えた2日間でした。

今回お世話になったゲストハウス「寿庵」さんのブログ。1枚目の写真の赤い紐の山靴が私のです(^_^) 登山者への理解があり、とても居心地の良い宿でした。先輩方が築いてきてくれた信頼関係を感じます。どうもありがとうございました。

だれでも気軽に泊まれる宿。